ミッシング・サン / The Missing Sun

新国立競技場周辺には、1964年の東京オリンピック開催に合わせて建てられた国旗掲揚塔が点在し、そのうちのいくつかは未だ健在である。果たして2度目のオリンピックは無事に開かれ、これらの塔に日の丸ははためくのだろうか。
東京の緊急事態宣言の延長が決まった2021年3月、国や自分自身の状況(COVID-19やオリンピックの件だけでなく、何かと疎まれる存在である「おじさん」になりつつある自分のことなど)にやりようのなさを感じながら、ぼくはこの塔に白旗を揚げることにした。もう日常の風景になってしまったマスクのサイズの白旗から始めて、同名の展覧会会期中(代々木TOH、3/17-19)も含め、段階的に大きくしていった。
深夜、人通りが少なくなったときを見計らい、前日の倍の大きさの白旗に取り換え、翌日、誰かこのメッセージに感付く人がいるだろうか?と観察・記録を繰り返した。

展覧会企画: 吉田山

トモトシ_ミッシング・サン / The Missing Sun
Still from a color video. Courtesy of the Artist.
トモトシ_ミッシング・サン / The Missing Sun
Still from a color video. Courtesy of the Artist.
トモトシ_ミッシング・サン / The Missing Sun_展示
Installation view. Courtesy of the Artist. Photo: comuramai.



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