都市をたずねる 64 -『フランシス・アリス”Paradox of Praxis 1″再演』


8/12(土)はTOMO都市美術館企画で 『フランシス・アリス”Paradox of Praxis 1”再演』 をやってみます。1997年メキシコシティにて、フランシス・アリスにより制作された巨大な氷が溶けきるまで押して歩くパフォーマンス”Paradox of Praxis 1 (Sometimes making something leads to nothing)”を、トモトシが渋谷にてやらせていただきます。副題”Sometimes making something leads to nothing”が示す通りの無為なアクションは、「労働の虚しさ」、もしくは「意味に覆われた都市」について再考するきっかけを含む作品といえそうです。酷暑が続く東京で、氷の涼しさとともに、なかなか気にかけづらくなっている要素(道の凹凸、通行人、道端の雑草や土、、、)が見えてくるかもしれません。参加者の方には、トモトシが巨大な氷の塊を押して歩くのについてきていただきます。各自氷を用意していただいて、一緒にパフォーマンスするのももちろん大歓迎です。目的地は、トモトシが個展開催中のTAV GALLERY。出展作品には、渋谷を舞台にしたものが多いので、撮影場所を巡るツアーでもあります。どなたでも、よかったら適当に。誰も来なければトモトシ1人でやってみます。

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都市をたずねる Vol.64 『フランシス・アリス”Paradox of Praxis 1″再演』
日時:2023年8月12日(土)16:00 – 18:00
集合:16:00 ハチ公前
解散:18:00 TAV GALLERY(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F、最寄り駅は表参道駅)
参加費:無料
当日連絡先:080-3057-9642(トモトシ)
企画:TOMO都市美術館
幹事:トモトシ
協力:TAV GALLERY
協賛:募集中
※強雨の場合は順延
※歩きやすい恰好推奨

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©櫛ヶ浜やぎ

©ワシロサイゾウ

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©ワシロサイゾウ

©ワシロサイゾウ

©ワシロサイゾウ

©ワシロサイゾウ

©ワシロサイゾウ


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神泉の氷屋さんで90キロオーバーの氷を受け取って、渋谷駅まで運ぶ時点で体力を使い切っていました。集合してもらった皆さんに待ってもらって、モンスターエナジー飲んで、一息ついてスタート。渋谷近辺でトモトシが作品制作した場所を巡って、表参道経由で西麻布へ。素手で氷を押すという行為をやってみるまでわからなかったけど、手のひらへの負担が半端ない。「暑いのに冷たい」という矛盾した状態を乗り切るにはなかなか強めの精神力が必要でした。後半は街の人含めた皆さんに手伝ってもらいながら押しました。
2時間半、熱された道路の上を運んで氷は半分以下になったけど、思っていたほど溶けないんだなという感じでした。アリスは9時間(労働時間と同じ)氷を押したということだけど、体力と精神力すごい。さすがに休みなしで押し続けたわけではないだろう…ということは今回の経験から確信しますが、あの巨大な氷を溶けきるまで押したというのはやはりすごいことだなと思いました。ちなみにアリスがパフォーマンスを行った当時のメキシコシティは、季節的に考えても現在の東京の気温よりは低いはずで、より溶けにくいはず。アリス恐るべしです。最後に運んだ氷を割って、乾杯しました。渋谷の路上の味がしました。(トモトシ)

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TOMO都市美術館