都市をたずねる 55 – 「鈴木萌夏ガイド!!『ザ・ギンブラート』再訪」


TOMO都市美術館の土曜(注:今回は日曜)の恒例企画「都市をたずねる」。4月23日(日)は、キュレーターで90年代の美術の動向を研究していらっしゃる鈴木萌夏さんをゲストにお招きして、「鈴木萌夏ガイド!!『ザ・ギンブラート』再訪」を開催します。昨夏、大好評だった「鈴木萌夏ガイド!!『新宿少年アート』再訪」に続いての企画です。
「ザ・ギンブラート」はちょうど30年前の4月(1993年 4/4 – 4/18)、銀座1〜8丁目の路上にて開催されました。今回は、この伝説のイベントを再訪するツアーとなります。ゲストの鈴木萌夏さんによる解説の後には、マップを片手に個別に銀座の街を歩いていただきます。当時展示されていた場所に掲出されたQRコードを読み込むことで作品についての情報を得ながら。
また「ザ・ギンブラート」は、画廊での展示機会が得られない若手作家たちによるゲリラ展示でもありました。30年が経ち、画廊と若手作家の関係も変わっているでしょうし、銀座の街自体も変わっているでしょうから、ツアーのなかでたくさんの気付きがあるはず。加えて、コロナ禍において屋外で発表する事例も増えましたが、その意味でも今振り返っておくべきイベントだと思います。
ツアー後には再合流して、カフェ的なとこに移動して意見交換の時間も設ける予定です。伝説的なイベントを振り返ることで、いま表現することについての議論が深まれば幸いです。途中参加・途中退散もちろんOK。『 鈴木萌夏ガイド!!「新宿少年アート」再訪』に参加してくださった方はもちろん、初めての方も!お気軽にご参加ください!

──

都市をたずねる 55「鈴木萌夏ガイド!!『ザ・ギンブラート』再訪」
ゲスト:鈴木萌夏
幹事:トモトシ
日時:2023年4月23日(日)15:00 – 19:00
集合:コージーコーナー 銀座一丁目本店前(中央区銀座1-8-1)
参加費:1000円(学生500円)
当日連絡先:080-3057-9642(トモトシ)
共催:募集中
※歩きやすい恰好推奨
※雨天決行
※スマホを使用するので、充電が切れないように充電器があると安心(イヤホンがあると尚良し)
※予約の必要はありません。集合場所に直接お越しください。集合場所が分からない方、途中合流の方は電話かDMでご連絡ください。
※イベントは記録撮影をし、後に発表する可能性があります。撮影不可の方は事前にお伝えいただけますと幸いです。

──

鈴木萌夏
1996年東京都生まれ。女子美術大学芸術学部博士前期課程アートプロデュース表現領域修了。現在、東京藝術大学大学院博士後期課程先端芸術表現領域在籍。1990年代の東京を中心とした現代美術シーンの調査研究を行う。主に、研究プロジェクト「レントゲン藝術研究所の研究」として展覧会やインタビュー、ZINEの発行など。
https://researchmap.jp/moekasuzuki

──

集合場所こちらです。

鈴木さんの解説

1つ目のポイント

それぞれ地図を片手に彷徨っています。

スマホから当時の画像、映像、解説にとびます。

最後のポイント、村上隆さん「なんでもない日、万歳!」

お疲れ様でした!!

──

開催決定から(鈴木さんによる)怒涛の準備を経て開催された「ザ・ギンブラート」再訪。めちゃ面白かったです!時間ないなか作り上げてくれた鈴木さんに改めて感謝です!
「新宿少年アート」再訪のときの雨とは対照的に、ほぼ快晴でした!当日の昼に鈴木さんと合流して路上に情報を設置を始めました。新宿のときと違って街がきれいすぎて、小さなステッカーだとしても異物感が感じられるので、設置の場所はけっこう時間をかけて設定しました。15時ぎりぎりにコージーコーナーに戻るとすでに数人が集まっていて、再訪スタート。
最初に挨拶と、鈴木さんからの簡単な解説のあと、1つ目のポイントをみんなで巡りました。そのあとは銀座を個別に行動。少ない痕跡から当時のアクションを想像する、そんな探偵的な視点で都市を見ているといろいろな気づきが…。ある作品が街に擬態する形で30年間生き延びてて、発見したときはドキドキしました(当日ご案内した作品と思ってたものは実は違ってて、ちょっと離れたところにあるのが正解だと後々知りましたが、、すみません!)。あと昨夏の「新宿少年アート」再訪と比較すると面白くて、銀座と新宿では異物に対するリアクション(都市の反発係数とでも言えるような?)の違いが際立ってみえて興味深かったです。
参加くださった皆さんありがとうございました。ちなみにもうしばらくは再訪可能だと思うので、興味ある方いたら、参加した人に聞いてみてください!(トモトシ)

──



TOMO都市美術館