都市をたずねる 49 -「渋谷インヴェーダー研究会」



TOMO都市美術館の土曜の恒例企画「都市をたずねる」。2月25日(土)は『渋谷インヴェーダー研究会』 をやってみます。TOMO都市美術館で何度かやっている路上研究会ですが、今回はUFA(Unidentified Free Artist)のインヴェーダーさんにテーマを絞って開催します。世界中の路上だけでなく、海底からISSまでも「侵略」の手を伸ばしているインヴェーダー作品ですが、日本では特に渋谷エリアで見たことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、昨年渋谷区により作品が撤去されたことが話題になりましたし、さらに転売目的の盗難に遭ったりと、数が少なくなっています。路上研究会としては、都市の変遷を見ることも重要だと思うので、たとえ作品がなくなっていたとしても、ネット上の画像から在りし日の姿と比べてみていろいろ考えてみたいです。また、インヴェーダーがインタビューで、作品を設置することを「都市の鍼灸」に例えていたように、絶妙なポイントを探すのが上手なので、その場所を巡るだけで都市のツボが見えてくるような体験になるのではと思っています。あとこれは先日開催した『1時間透明になって飲む 渋谷編』でも実感しましたが、特に路上の表現規制が厳しくなっている渋谷で、許容される表現とは?ということについても話してみたいです。せっかくなので歩きながら気になる路上の何かがあれば見たり、ギャラリーに入ったりしましょう。途中参加・離脱もちろんOKっす。誰も来なかったらトモトシ1人でやってみます。

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都市をたずねる Vol.49 『渋谷インヴェーダー研究会
日時:2023年2月25日(土)15:00 – 19:00
集合: 15:00 渋谷駅ハチ公前
終了:19:00 渋谷周辺
参加費:無料
当日連絡先:080-3057-9642(トモトシ)
企画:TOMO都市美術館
幹事:トモトシ
協賛:募集中
公式Invaderウェブサイト:https://www.space-invaders.com/home/
※予約不要
※歩きやすい恰好で来てください
※雨天順延

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店ごと撤去されてて出鼻くじかれました。
劣化して剥がれ落ちてました。
これは後でもらった情報によるとつい最近撤去されたらしい。
渋谷区が2022年に撤去したアトムの跡。©︎2023 Takatsugu Kobayashi
ここもなくなってました。
何も成果がない渋谷で、唯一タイトーのキャラで盛り上がった。
作品のあった歩道橋は、2019年に撤去されたと近くのギャラリーの方に教えてもらいました。
代官山まで来てついに!ついにやった!!! ©︎2023 Takatsugu Kobayashi
恵比寿でも!こんな大きいけど綺麗に残ってて嬉しい。 ©︎2023 Takatsugu Kobayashi
代官山のここは完全に消失。
最後のポイントへ。
なかった!
お疲れ様でした!

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渋谷-代官山-恵比寿-中目黒と移動して、計10ヶ所を巡りました。完璧な状態で見つけたのは2ヶ所。完全になくなっていたり、劣化して部分的に残っていたり、支持体ごとなくなっていたりして、現存しないことの方が多かったです。それぞれの場所によって、なぜこういう状態なのかを話せたことは、今の東京を考える上で良きレッスンになりました。一番多いはずの渋谷で全滅して、少ししんみりしながら歩いて辿り着いた代官山で完璧な状態のインヴェーダーを見つけたときはテンション上がりました。
結果的に撤去されたものの方が多かったのだけれど、、作品が強いインパクトを放っていて無視できず、撤去せざるを得なかったという言い方もできます。このような状況を踏まえて、インヴェーダーは路上でのアクションと同時に、ギャラリーでの発表も旺盛で、瞬発性と永続性の両面に意識的に活動しているというのも参考になります。興味のある方はオフィシャルウェブサイトのインタビューを読んでみてください。
ともあれ、一緒に探した皆さんお疲れ様でした!あと、ネットで情報やリアクションくれた方もありがとうございました!それから、この企画とは関係なく、個人的にインヴェーダー探してた人と出会えたのもよかった。また時間を置いて確認しに行きたいですね。(トモトシ)

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TOMO都市美術館