六甲ミーツ・アートに参加しています。

Now my work is on “ROKKO MEETS ART 2022”. Thank you to all concerned!
8/27からスタートした六甲ミーツ・アート2022に参加しております。


六甲山の上の方で38組の作家が展示をつくっています。ぼくは六甲山芸術センターでの展示です。アクセスは少し難易度高いかもですが、来てもらえたら嬉しいです。

シンプルな展示なので、あまり情報量増やしても、、ということでキャプションもシンプルなのですが、ここでは経緯も含めて少し詳しく書いておきます。

7月半ばから神戸に滞在して、制作のきっかけをつかむために街なかをいろいろ徘徊していました。メリケンパークにある「BE KOBEモニュメント」面白い!となってからは、そこに的を絞って制作してきました。「BE KOBEモニュメント」は、神戸開港150年を記念して2017年に設置されました。阪神・淡路大震災から20年が経過し、災害から復興してきた喜びや今後のチャレンジ、神戸のプライドや街を愛する態度を「BE KOBE」というメッセージを表しています。

ぼくが目を付けたのは、このモニュメントの前に写真撮影の列が常にできているという現象です。ここで撮った写真をSNSにアップすることで「神戸を旅行した」という感慨がわいてくる観光客も多いでしょう。また近くに住む人が散歩やランニングの途中で写真を撮っていく姿も見ました。

自然とできた行列から順番に撮影が行われる姿を見ているうちに、このモニュメントが今の神戸を象徴しているように思えたのです。そしてこのモニュメントを見る目こそが神戸を見る目なのでは、、、と考え、撮影する人たちを撮影するというアイデアに行きつきました。

神戸での長期滞在は今回が初めての僕は、いち観光客でしかありません。なので「神戸がどのような街でどのように見られているのか」を語る資格はないのですが、あえて観光客の立場から表層的に神戸への視線をアーカイブしていくような作業だったら可能かもと思って撮影者の撮影をつづけました。

結果的に500人近くの「BE KOBEモニュメント」撮影者が集まったイメージができました。そしてこれを展示する場所が港ではなく六甲山の建物の一室であることも、ある種の縁を感じています。神戸は山と海とが近距離にある珍しい環境で、それぞれに違った魅力があります。今回の展示会場は六甲山の観光業に従事した方の元宿舎。現在海側にて多く集まっている視線を、この部屋にぶつけるということに勝手に興奮したりしています。

以上、展示始まったばかりの乱文ですが、このようなことを考えながら制作していたということを記録しておきたくて書いておきます。その他展示での細かいギミックや、面白かった他の出展作品のこともいずれどこかで話せれば、、、。

最後になりましたが、
芸術祭参加を誘ってくださって、それ以来何度も食事に連れてって神戸の話をしてくださった高見澤さん、TOMO都市美術館やTAV GALLERYの展示にも来てくださって制作意図を理解しサポートしてくださった山川さん、いろいろわがまま言いましたがいつも優しく対応してくださった鷲尾さん、そして事務局チームのみなさんに大感謝です。

また、神戸市街での滞在で大変お世話になったうえにお祭りに連れてってくれたり神戸の歴史文化を教えてくださった麻理さん、前Pさんはじめ airk.kobe のみなさんに大感謝です。

いろいろ書いたけれど最後にひっくり返すようなことを。。六甲山の自然と点在する施設がすばらしいので普通に観光としていくのおすすめ。なので展示はおまけの引き立て役、くらいのテンションでちょうどいいかもです…!


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