Upcoming Solo Show!

移転再開したTAV GALLERYで展示します📢
6/17はレセプションもあるのでよかったら来てね!徒歩圏内にいくつか駅あるけど、最寄りは表参道駅です。

開催概要

名称:トモトシ個展「Romantic Bomb」
会期:2022年6月17日(金)- 7月3日(日)
会場:TAV GALLERY(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F)[080-1231-1112]
時間:13:00 – 20:00
休廊:月、火
レセプションパーティ:2022年6月17日(金)18:00 – 21:00
http://tavgallery.com/romanticbomb/

以下TAV GALLERYディレクターで当展企画者の佐藤 栄祐くんより。

この度、TAV GALLERYでは現代美術家トモトシの個展「Romantic Bomb」を 6月17日-7月3日まで開催いたします。トモトシは1983年生まれ、身体を用いた都市への言及、および無意識に形成された秩序の境界侵犯としてのパフォーマンスを行う作家として知られています。当展覧会の試みは、10年代のオルタナティブといった時代的性格から一度、トモトシの活動を引き剥がし、独立した一作家としての “トモトシ”の肖像をご覧いただくことです。

当展タイトルの「Romantic Bomb」は、多様化する性愛の問題を懐古的に捉え直すのではなく、都市空間の中における愛の形を作り直したいという作家自身のロマンティシズムと、公共や社会的な調和に対して異質な行動や物を持ち込むことを”Bomb”として組み合わせた造語です。当展に出品される作品は、かつての制作と地続きでありながらも、自身の身体を伴った介入(侵犯)の行動が最小限に留まっており、都市を俯瞰的に捉え、身体の在処を探るように一変した映像作品が並びます。それらは今、公民支配と化したポリコレ・ウイルスを激化させ、二項対立を生む安直なコマーシャリズムには決して留まらないアクティビズムであり、新たな表現として成立しています。オルタナティブ≒闘争という形を最小限に維持しつつも、静かに時代的潮流と向き合うトモトシの態度は、場とロマンスの関係性を問いただし、見えざる他者を想像させてくれることでしょう。

胸の内を明かせば、私がトモトシを取り扱うのは筋違いかもしれません。『トモトシ美術館』というジョークとしての名称と、その場に関係していた「百姓」の馴れ初めを冷ややかな目でみていたし、アーティストランスペースなどの場の脆弱性を批判し、ギャラリーのアウラの復興を計画的に行なっていました。また、2019以降のオルタナティブ≒闘争であった無数の “ If ” の提示方法が見直される現在において、革新性を伴うトモトシの表現がもつ、揺るぎない秩序を揺るがす可能性を、恐怖により直視できなかったことが、その理由です。しかし私は、目に見えていた他者を失い、今もなお場の文脈を背負い続けるトモトシの活動に屈して、不合理な彼との仕事が、重要な歴史と物語を継続できる唯一の可能性になると改心いたしました。

都市とロマンティシズムの関係から新たな「愛」の形を探る新作映像作品を中心としたTAV GALLERYでは初となるトモトシによる個展「Romantic Bomb」に、是非ご期待ください。


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