ワンネス Vol.1 – 宇治野宗輝


広い世界には、オリジナルとしかいいようがない、独自のメソッドや思想を持つ表現者がたくさんいる。しかしそのメソッドや思想に直接触れる機会はとても限られている。そのため表現者の死後、作品制作のメソッドが不明であったりすることは多々ある。そのメソッドがオリジナルであればあるほど、そうなる運命だったりする。フジタの白しかり、古代のピラミッドしかり。

この企画では、そういった表現者をお迎えする。どのようにしてオリジナルなメソッドを身につけ、どんな思想を持って制作に臨んでいるのか、その真髄に迫りたい。

多様を極める表現のなかで独自に開発された、消費を刺激するためではないワンネスの、ワンネスによる、ワンネスのためのメソッド。その話を聞き、願わくば、未来の伝承者とのマッチングが成立することを、私たちTOMO都市美術館は目論んでいる。

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ワンネス Vol.1 『宇治野宗輝』
 – ゲスト 宇治野宗輝
 – 司会・進行 松田修、トモトシ
日時:2021年6月20日(土)18:00 – 20:00
会場:TOMO都市美術館(東京都杉並区西荻南2-9-12
料金:無料
定員 : 各回10名程度 (クラウドファンディング支援者限定)
予約 : https://forms.gle/WCtL83TzdNMvALLk7

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宇治野宗輝  UJINO
1964年東京生まれ.90年代より「LOVE ARM」シリーズをはじめとするサウンド・スカルプチャーの制作と,作品を用いたパフォーマンスを行なう.2004年からは,20世紀後半の大量消費社会における「物質世界のリサーチ」として,楽器,家具,家電製品や自動車など,日常的なモノと技術を組み合わせた,サウンド/スカルプチャー/パフォーマンスの複合プロジェクト「The Rotators」を展開。世界各地の展覧会に参加。近年は映像作品の制作にも取り組んでいる。
https://www.the-rotators.com/

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松田修
1979年尼崎出身。二度の鑑別所収監を経て、東京芸術大学大学院美術研究科修了。映像、立体、絵画とジャンルを問わず様々な技法や素材を駆使し、社会に沈潜する多様な問題を浮上させる作品を制作。主な展覧会に「居場所はどこにある?」(東京藝術大学大学美術館陳列館, 2021) 、「こんなはずじゃない」(個展, 無人島プロダクション, 2020) 、「ダークアンデパンダン」(共同企画, 会場非公開, on website, 2020) 、「にんげんレストラン」(旧歌舞伎町振興組合ビル, 2018) 、「リビング・メッセージ」(個展, ARTZONE, 京都, 2018) 、「不適者生存」(個展, オルタナティブスペースコア, 広島, 2018) 、「みんなほんとはわかってる」(個展, 無人島プロダクション, 2017) 、「何も深刻じゃない」(個展, Garter, 2015) など。著書に『公の時代』(卯城竜太 (Chim↑Pom) との共著, 朝日出版社, 2019) がある。
http://osamumatsuda.com/

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ワンネス初回!独自の道を切り開き、確固たるスタイルを築き上げてきた表現者・宇治野宗輝さんにお越しいただきました!TOMO都市美術館に宇治野さんがいる、という事実だけで笑けてきました。そしてめちゃくちゃいい話聞けた!DIYのラディカルさについて考え直させられた夜!学生さんから第一線のギャラリストさんまで話を聞きに来てくれて、後半は無礼講の感じで議論が行き交っていました。宇治野さん、ワンネスという概念にぴったりな作家だ!(トモトシ)

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TOMO都市美術館