都市をたずねる 43 -「路上展示学会」


TOMO都市美術館の土曜の恒例企画「都市をたずねる」。1月14日(土)は新宿の路上で自分の作品を展示してみる「路上展示学会」をやってみます。 コロナ禍により展覧会の開催に支障が出て、これまで展示企画者によって多くの試行錯誤が重ねられました。なかでも「展示を室外に移行する」というのはシンプルで効果的、かつ新しい表現を後押ししたのではないかと思います。無人島、川、砂浜、サイネージ、といった場所で展示が開催されたのを覚えている方も多いでしょう。
感染症との付き合い方に(ある程度の)落ち着きがみえてきた2023年において、「展示会場」の外で展示をつくるということを再考してみたいと考えています。企画はとてもシンプルで、絵画、彫刻、音、テキスト、写真、映像、パフォーマンス、、、なんでもとりあえず外に出して展示してみようというものです。そしていい感じの写真や動画を撮ってみるとこまでやってみましょう。
新宿の強い力に、作品が太刀打ちできるのか、、、。やっぱりホワイトキューブで展示するべきだった、という結論に至るかもしれませんが、とにかく一度外に出してみたいと思います。 移動中には参加者同士で作品について話したりできればと思ってます。どなたでも適当に。よかったら来てみてください。誰も来なければトモトシ1人でやってみます。

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都市をたずねる Vol.43 『路上展示学会』
日時:2023年1月14日(土)14:00 – 18:00
集合:14:00 新宿東口駅前広場(ライオンの像があるところ)
解散:18:00 新宿周辺※希望者いれば軽く乾杯しましょう
参加費:無料
当日連絡先:080-3057-9642(トモトシ)
企画:TOMO都市美術館企画
幹事:トモトシ
協賛:募集中
※雨天の場合は順延。前日までに連絡します。

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集合場所
一発目。八島さん「野良猫が懐いてくれずいつも引っ掻かれることへの抗議」をクロス新宿ビジョンを背に表明!
路上で拾ったマスクを真空パックにして、再度路上に捨てた。
小西さんの作品設置。何かしらの罠。
罠につけた紐は広場の先まで伸びていた。
引っかかった?
二発目。合計4カ所で展示撮影。
東京オリンピックのモニュメントを撮影してる人たちを撮り返した作品を、オリンピックのロゴを見つけて展示。
別の場所でもパッキングしたマスク。

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雨だったので心配していましたが、、新宿東口に意気込みの高い参加者が集まってくれました。軽い自己紹介のあと、それぞれの発表する作品を聞いて早速スタート。「こういう場所で展示したい」という意見に他の人が対案をだしてくれたりして、とにかくできることは全部やってみようというマインドで歩き、そして展示しました。最初はどうしても「都市に作品が拒絶される」ってイメージがありましたが、通行人とコミュニケーション図ったり図られたりがあることで急に街と作品の距離が動くことがあって、それがとてもエキサイティングでした。それにしてもオリンピックのロゴ、街からすっかり消えてて見つけるまでめっちゃ歩いた。オリンピックはなかったことになったのか、という話題でしばし盛り上がりました。終了後はそのまま路上で一杯だけ乾杯して、希望者でデカメロンと新宿眼科画廊の展示を見てまわりました。路上で展示した後だけあって、ちゃんとしたギャラリーで展示することのよさも際立って見えました。参加してくれた皆さんに感謝!!(トモトシ)

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TOMO都市美術館