都市をたずねる 20 – TOMO都市美術館 presents「 “出会えない” 時代のアートスペース:インディペンデントから考える」


TOMO都市美術館 presents「 “出会えない” 時代のアートスペース:インディペンデントから考える」
文化はいつだって、何気なく人と人が出会い、自分たちのありえる物語を語り合える「場所」からはじまってきた──再び緊急事態宣言がだされている現在、そしてその先に対して、文化の最も基本である「場所」は、どのようなポジティブな未来を示せるだろうか。
今回、このトークプログラムを企画する「TOMO都市美術館」は、コロナ禍の2020年4月に開館したアートスペースであり、”出会えない” 時代においても、それでも出会うための場所として、文化を加速させるための実践を試みてきた。そして、アートシーンにおける、ことインディペンデントな実践者たちは、いま現在も、これまでも、いかなる状況にあっても独自にコミュニティやプロジェクトをつくり出しつづけている。
本トークプログラムでは、インディペンデントな実践者である、私設美術館やアーティスト・ラン・スペースといった「場所」の運営者を招き、各々の実践における理念、実験的な試み、運営にまつわる支援や歓待といった議論を通して、インディペンデントだからこその可能性と、これからのアートスペースにおけるラディカルな意思の連帯について考えます。

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[ 出演 ]  
梅津庸一(美術家/パープルーム主宰)
津田大介(ジャーナリスト/あいちトリエンナーレ2019芸術監督)
トモトシ(アーティスト/TOMO都市美術館館長)
和多利浩一(ワタリウム美術館代表) 

[ 司会 ] 
中島りか(アーティスト/TOMO都市美術館理事長)
西田編集長(TAV GALLERY Manager/TOMO都市美術館インターン)
※西田編集長は体調不良のため欠席

・ 日時 : 2021年2月7日(日)/開場 15:00 開演(配信開始)15:30 終演 17:30
・ 会場 : 高円寺パンディット(東京都杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F)[JR中央線高円寺駅 徒歩5分]

・ 料金:前売り・当日共に ¥1,000(+1ドリンク¥500)[※ソーシャルディスタンシングを意識し、18人限定で会場観覧者受け付けます]
 <ご予約はこちら>

・ 配信:¥1,000(ツイキャスプレミア配信にて販売)
 <ご予約はこちら>
※ リアルタイムに観覧出来ない方は、配信後14日間(2月21日 13:30 まで)アーカイブが残っていますので、視聴可能です
※ 生ライブ中はサービス仕様上、配信の遅延や巻き戻りなどが発生する場合があります。アーカイブは遅延なくご覧いただけますので、予めご了承ください

[ 企画 ] 
TOMO都市美術館
※ コロナ禍の2020年4月、東京・西荻窪に開館した「TOMO都市美術館」。現在、新拠点での再始動(2021年4月、新館オープン予定)のために改装費を募りたく、クラウドファンディングを立ち上げています。さまざまな実践者を巻き込みつづけることで、100年先の芸術の物語をつくる本プロジェクトを、どうぞご注目ください。<ご支援・詳細はこちら>

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梅津庸一(美術家/パープルーム主宰)
1982年山形生まれ。美術、絵画が生起する地点に常に関心を抱く。日本の近代洋画の黎明期の作品を自らに憑依させた自画像、自身のパフォーマンスを記録した映像作品、自宅で20歳前後の生徒5名と共に制作/生活を営む私塾「パープルーム予備校」を主宰、展覧会の企画、ギャラリーの運営、テキストの執筆など活動は多岐にわたる。主な展覧会に「未遂の花粉」(愛知県美術館, 2017) 、「恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画」(ワタリウム美術館, 2017) 、「パープルタウンでパープリスム」(パープルーム予備校ほか, 2018) 、「百年の編み手たち 流動する日本の近現代美術」(東京都現代美術館, 2019) 、「フルフロンタル 裸のサーキュレイター」(MITSUKOSHI CONTEMPOARY GALLERY, 2020) 、「絵画の見かた reprise」(√K Contemporary, 2021) 。作品集に『ラムからマトン』(アートダイバー, 2015) 。『美術手帖』(美術出版社, 2020年12月号)「絵画の見かた」特集 監修。
http://www.parplume.jp/

津田大介(ジャーナリスト/あいちトリエンナーレ2019芸術監督)
メディア・アクティビスト。ポリタス編集長。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー。大阪経済大学情報社会学部客員教授。メディアとジャーナリズム、著作権、コンテンツビジネス、表現の自由などを専門分野として執筆活動を行う。近年は地域課題の解決や社会起業、テクノロジーが社会をどのように変えるかをテーマに取材を続ける。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書) 、『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書) 、『動員の革命』(中公新書ラクレ) 、『情報の呼吸法』(朝日出版社) 、『Twitter社会論』(洋泉社新書) ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。
http://tsuda.ru/

トモトシ(アーティスト/TOMO都市美術館館長)
1983年山口県出身。「都市の不完全性」に着目し、都市空間や公共ルールに歪みを生むアクションを加えていく作品を得意とする。2020年より西荻窪にて「TOMO都市美術館」を運営。 主な展覧会に「ヘルニア都市」(トモ都市美術館, 2020) 、「有酸素ナンパ」(埼玉県立近代美術館, 2019) 、「あいちトリエンナーレ2019」(豊田市, 2019) がある。 
https://tomotosi.com/

和多利浩一(ワタリウム美術館代表)
東京都渋谷区出身。1980年オンサンデーズ設立。美術書籍の出版社イッシプレス設立後、1990年ワタリウム美術館開館。ドイツの「ドクメンタ9」で初の日本人スタッフ、「第1回南アフリカ・ヨハネスブルグ・ビエンナーレ」日本代表コミッショナーなど国内外で活動。共著書に『チャイナアート』他。地域ボランティアとして、青山キラー通り商店会会長、原宿地区商店会連合会会長、原宿神宮前まちづくり協議会代表幹事なども務め、街づくりに参加してきた。
http://www.watarium.co.jp/

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中島りか(アーティスト/TOMO都市美術館理事長)
ロンドン芸術大学Chelsea College of Artsを卒業後、東京藝術大学大学院に在学中。公共空間における文字や記号が人々へ与える共通認識、共存/対立をテーマに、インスタレーションやパフォーマンス、写真・映像作品を制作する。これまでの主な活動に、「MEETING POINT」(Myatts Field公園, 2016) やロンドンの街中でのゲリラパフォーマンス「Private Property No Rights of Way」(Peckham, 2017) 、現在もGoogleMap上で展示中の「ALL TOO HUMAN CAPITAL」(Rootstein Hopkins Parade Ground, 2018) や、自主企画グループ展示「都市のみる夢」(東京都美術館, 2020) 、「A WAITING ROOM」(ゲーテ・インスティトゥート東京, 2020) など。
https://www.rikanakashima.com/

西田編集長(TAV GALLERY Manager/TOMO都市美術館インターン)
Art Project Director。1986年富山県出身。出版社勤務を経て、 「拡張する編集」 というヴィジョンのもと、編集者の知識と技術を応用したプロジェクトマネジメントを実践。主なプロジェクトに、 「TAV GALLERY」 (2014-) 、 「TOMO都市美術館」 (2020-) 。主な企画展に、 「遊園地都市の進化」 (RELABEL Shinsen, 2020) 、 「ノンヒューマン・コントロール」 (TAV GALLERY, 2020) 、 「NIGHTLIFE」 (ANB Tokyo, 2020) など。
https://note.com/edit451/n/nbdf38c7e946d

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Photo: YAKUSHI Kunihiro


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トモ都市美術館退去からTOMO都市美術館として再オープンするまでの期間に満を持してのイベント。店長の徹男さんには大変お世話になっている、高円寺のパンディットを会場としてのトークでした。それぞれインディペンデントに活動している先輩方をお呼びして教えを乞うという内容。TOMO都市美術館へのクリティカルな指摘も多く、めちゃくちゃ勉強させていただきました。特に現在TOMO都市美術館ではクラファン実施中ですが、ゲストお三方は三者三様でお金への考え方が違って興味深かったです。活動を継続していける仕組みを考えていくきっかけをいただきました。ありがとうございます。

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TOMO都市美術館